最近自作キーボードを作りました.キーボードの中の構造とか,キーマップの変更について知識が深まったので良かった.Neo65というPCBを使ったキーボードで作りました.
キーボード組み立て
スタビライザーのズレを直す
スタビライザーはShiftやスペースなどの長いキーの水平性を保つための部品である.画像で言う鉄棒っぽいやつ. 直すときはこのような中のインクを抜いたボールペンの殻を利用する.
プレート,スタンドオフ,スタビライザー,PCBの組み合わせ
プレートとはキースイッチをはめる穴の空いた板の事で,スタンドオフはPCBとプレートの間を開けるために使われるつっかえ棒的なやつ.
組み合わせるとこんな感じ.ハンバーガーで例えると,プレートが上のバンズ,PCBが下のバンズ,スタンドオフとスタビライザーがピクルスとかハンバーガー的なノリ.
キースイッチをはめる
キースイッチをはめるとそれっぽくなってくる.今回は基本の部分にTecsee Honey Peach Metal Pole Switch,特殊キー周りにDurock Black Lotus Linear Lubedを使った. どっちもリニア軸で,ピンクの方は45g, ストロークは3.5mm, 接点までの距離は2.0mm.紫の方は55g,ストロークは4.0mm, 接点までの距離は2.0mmだった.
キートップを被せるとこんな感じ.
キーマップ変更
キーマップを変更するときはこれらのサイトを参考にした.
Review: Neo65 Custom Mechanical Keyboard – Tech Jio
Neo65の場合はVIAというキーマップに関するブラウザアプリを使うっぽい.PCB用のキーマップの設定ファイルを公式サイトから拾ってきて読み込ませてキーマップの変更をしたりできる.
デフォルトの設定はこんな感じ.
シミュレータもついている.押したところのキーが紫で表示されるので,どこを押したらなにが動作したら気持ち良いのか調べられる.
自分の場合,右下の2つのAltとMO(0)キーが使わなそうだったので,バッククォートとM(1), つまりFnキーに変更しておいた.
MO(1)について何かというと,キーボードにはレイヤーというものがあり,通常0レイヤー目のキーマップに基づいて入力が行われる.しかし,MO(n)を押すとそのレイヤーにキーマップが移動し,さらにキーの数分の入力語彙が増えるという仕組みである.レイヤー1の標準設定は上の画像の通りだったので,いわゆるMacのFnキーと同じ働きをMO(1)はしている.
MOの他にも色々種類がある. MO: momentary turn on layer hogeの略で,他には TG:toggle, TT...など